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トピックス

【終了しました】2017(平成29)年度「名作落語の夕べ」特集ページ

毎月第一土曜の夜は「名作落語の夕べ」と題し、真打4人による古典落語の名作四席をたっぷりお楽しみいただく公演を開催しています。(二ツ目抜擢公演を除く)

2017年度から、毎回企画性のある公演を行っています。前売り開始も一ヶ月早まり、入場料も改定しました。

 

このページでは次回公演のみどころ、終了した公演内容を掲載します。

公演スケジュール

開演18:00(開場17:30) 全席指定 3,100円 ※各公演2ヶ月前の1日より発売開始

2017年4月1日(土)  第百七十五回 人気二ツ目抜擢出演 ※終了
2017年5月6日(土)  第百七十六回 開場15周年 玉置初代館長リスペクト公演 リクエスト落語会 ※終了
2017年6月3日(土)  第百七十七回 夏の名作特集 ※終了
2017年7月1日(土)  第百七十八回 江戸落語、上方落語聴き比べ<江戸編> ※終了
2017年8月5日(土)  第百七十九回 三遊亭圓朝作品特集  ※終了
2017年9月2日(土)  第百八十回  リレー落語 ※終了
2017年10月7日(土) 第百八十一回 人気二ツ目抜擢出演 ※終了
2017年11月4日(土) 第百八十二回 古典となった創作落語特集 ※終了
2017年12月2日(土) 第百八十三回 暮れの名作特集>※終了
2018年1月6日(土)  第百八十四回 歌う落語特集>※終了
2018年2月3日(土)  第百八十五回 芝居噺や三味線入りの演目をトリネタで※終了
2018年3月3日(土)  第百八十六回 春の名作特集※終了

 

終了した公演内容

●2017年4月1日(土)  第百七十五回 人気二ツ目抜擢出演
三遊亭萬橘「代脈」 桂文治「親子酒」《仲入り》 柳亭小痴楽「幇間腹」 入船亭扇遊「花見の仇討ち」 ※出演順

五代目圓楽一門会から三遊亭萬橘、二ツ目抜擢で柳亭小痴楽が初出演という新たな試みが功を奏し、演者四人による見事なリレーがきわだった一夜でした。
小痴楽はかなりのプレッシャーを感じていたようですが、若さあふれる元気な高座で客席をわかせました。今、最も勢いのある二ツ目の一人として存在感を示したと思います。
萬橘と桂文治も場内を大きな笑いで包みました。
文治の「親子酒」には酒の肴として塩辛を勧められた父親が「ユズをおろし金で擦(す)って塩辛にかければ風味が増す」と語るくだりがあります。このような豆知識は実用的でもあり、噺にいろどりも添える、うれしい工夫です。
トリの入船亭扇遊は十八番の「花見の仇討ち」を口演。鮮やかに映像が浮かび上がるとともに風格も感じさせる名演でした。

●2017年5月6日(土)  第百七十六回 開場15周年 玉置初代館長リスペクト公演 リクエスト落語会
三笑亭夢花「船徳」三遊亭吉窓「高田馬場」《仲入り》三遊亭圓馬「妾馬」 金原亭馬生「井戸の茶碗」 ※出演順

玉置宏前館長の功績をたたえて、第百回公演で行った「リクエスト落語会」を再現しました。
各演者が提示した五席の中からお客様の拍手の量で口演する演目と出演順を決めるというものです。
柳亭燕治が体調不良のため、代演を三遊亭吉窓がつとめ、「鼓ヶ滝」「阿武松」「高田馬場」「一眼国」「蒟蒻問答」の中からお客様に選んでいただきました。
決定した四人の演目と出演順は次の通りです。
三笑亭夢花「船徳」、三遊亭吉窓「高田馬場」、仲入り、三遊亭圓馬「妾馬」、金原亭馬生「井戸の茶碗」
笑いと人情にあふれた熱演が続き、各師匠の持ち味も見事に発揮されて変化に富んだ公演となり、場内に心地よい空気が流れました。お客様からも、ぜひ再演をという声をいただいております。時期を見て、再び催しますので御期待下さい。

●2017年6月3日(土)  第百七十七回 夏の名作特集
柳家三語楼「ちりとてちん」 三遊亭圓丸「いが栗」《仲入り》三遊亭遊之介「かぼちゃや」古今亭志ん彌「質屋蔵」 ※出演順
「一味変わった怪談二席と夏の味覚? の噺二席」という趣向で夏の名作を楽しみました。注目を集めたのが三遊亭圓丸の「いが栗」です。
宿泊先の娘が病にうなされているのを見た男が辻堂で唱えごとをしていた、いが栗頭の坊さんが怨念を送っているのではと気づき、坊さんに「あの娘は死んだよ」と伝えます。途端に坊主は白骨になり、娘は元気になったという不思議な内容です。この坊さん、娘への執着だけで生きていたのでしょう。もしかしたら、とうに死んでいるのに執念によって姿が見えていたのかも知れません。この点について、落語では詳しい説明がされていません。不親切に思う方もいるかも知れませんが、聴き手の想像にまかせるという精神が落語にはあります。
演者の考えを強制するのではなく、観客が自由な想像を楽しめるところも落語の魅力の一つです。

●2017年7月1日(土)  第百七十八回 江戸落語、上方落語聴き比べ<江戸編>
三遊亭兼好「野ざらし」 三遊亭金時「大山詣り」《仲入り》立川生志「反対車」桂小南治「そば清」 ※出演順
関連する演目を八月十一日の「上方落語会」で演じ、東西の落語の演出の違いを味わっていただこうと「江戸落語・上方落語聴き比べの会 江戸編」を行いました。
「同じ日に東西両方の落語が聴き比べられたら」というご意見もいただきましたが、同じ趣向の演目を続けて演じても盛り上がらないという理由から演者が敬遠しますので、このような企画となりました。
三遊亭兼好の「野ざらし」は笑いもりだくさんの一席。サゲも独自のものでした。三遊亭金時の「大山詣り」はおおらかさが感じられる爽快な味わい。立川生志の「反対車」は巨体を激しく動かしての熱演で客席をわかせました。桂小南治の「そば清」は中学生時代の弁当の逸話を盛り込むなど随所に笑いが散りばめられていました。四人の個性が相乗効果を表した一夜でした。

●2017年8月5日(土)第百七十九回 三遊亭圓朝作品特集
雷門小助六「ひねりや」桂米福「心眼」《仲入り》三遊亭天どん「牡丹燈籠 刀屋」柳亭燕路「死神」 ※出演順
三遊亭圓朝は話芸の名手であるとともに落語の創作も行っており、現在も演じられている作品がいくつもあります。八月十一日が命日だということから、成り立ちの異なる圓朝作品四演目を口演して、その功績をたたえ、創作力の豊かさを確かめていただきました。
古くから演じられていた作品の改作「ひねりや」を雷門小助六、盲目の音曲師の実体験をもとにした「心眼」を桂米福、怪談として知られているものの、作品全体の内容は仇討ばなしである長編人情噺「牡丹燈篭」の発端「刀屋」を三遊亭天どん、グリム童話を日本の物語に作り替えた「死神」を柳亭燕路が口演しました。
「死神」は怪談の一種ですが、燕路は軽妙な味つけで、なごやかな雰囲気の中、物語を進めつつも、時折すごみも感じさせるという名演で楽しませました。

●2017年9月2日(土)  第百八十回リレー落語
三笑亭夢丸、瀧川鯉橋「茶の湯」《仲入り》柳家さん助、柳亭左龍「三人旅」 ※出演順
「茶の湯」を瀧川鯉橋と三笑亭夢丸が、「三人旅」を柳家さん助と柳亭左龍がそれぞれリレーで演じました。同一演目であっても芸風の違いにより、いつも以上に楽しむことができたと好評をいただきました。
「三人旅」は何席にも分かれている長編落語で、さん助は「発端」に続けて「びっこ馬」、左龍は「おしくら」を演じました。この落語は東海道を旅して伊勢参りをした後、京都見物をするという流れになっています。帰路は中山道を歩くという演じ方もあります。現在は伊勢参りの部分は演じられませんが、江戸時代の旅は信仰、特に伊勢参りという大義名分があると、関所などを通る際に必要な通行手形を入手しやすかったという事情がありました。上方落語の「東の旅」も伊勢参りの噺になっています。

●2017年10月7日(土) 第百八十一回 人気二ツ目抜擢出演
三遊亭楽生「甲府い」春風亭柳之助「抜け雀」《仲入り》立川志の八「悋気の独楽」柳亭小燕枝「意地競べ」 ※出演順
十一月の真打昇進を控えた立川志の八が二ツ目で抜擢出演をし、明るく愛嬌のある「悋気の独楽」を演じて存在感を表しました。
五代目三遊亭圓楽一門会の新鋭、三遊亭楽生も軽妙で楽しい「甲府い」で客席をわかせ、落語芸術協会の中堅真打、春風亭柳之助は安定感のある心地よい語り口で「抜け雀」を演じました。
柳亭小燕枝が演じたのは劇作家、岡鬼太郎が創作した「意地競べ」。笑いの少ない作品を鮮やかな人物描写でひきつけ、笑いの個所では大きな笑いを的確に生み出すという、まさに至芸といえる内容で魅了しました。
四人の演者は所属団体も異なり、初顔合わせの者どうしが多かったのですが、それぞれの異なる魅力により、この晩だけの一期一会の充実した公演となりました。

●2017年11月4日(土) 第百八十二回 古典となった創作落語特集
笑福亭里光「代書屋(四代目桂米団治作)」、五明樓玉の輔「宗論(益田太郎冠者作)」《仲入り》三遊亭白鳥「マキシム・ド・のん兵衛(三遊亭白鳥作)」、古今亭寿輔「ラーメン屋(有崎勉作)」 ※出演順
「古典となった創作落語集」というテーマで行われ、トリは古今亭寿輔が有崎勉作「ラーメン屋」を口演しました。この演目は、お婆さん落語で人気のあった先代古今亭今輔が十八番にして演じていたものです。寿輔は今輔の孫弟子に当たりますので、お家芸の継承といえます。屋台のラーメン屋を営む老夫婦には子供がなく、その店に飛び込んだ一文なしの青年は天涯孤独。この三人の心のふれあいを丁寧に描き、客席には涙する方もいらっしゃいました。
この四日後に開かれた「五街道雲助一門会」ではこの演題を江戸時代の物語に改作した「夜鷹そば屋」が雲助によって演じられました。こちらも情緒あふれる名演でした。寿輔と雲助の口演は実力者によって創作落語が古典として着実に継承されているのを実感することができるものでした。

●2017年12月2日(土) 第百八十三回 暮れの名作特集
台所おさん「粗忽長屋」八光亭春輔「ねずみ」《お仲入り》桂文治「掛け取り」三遊亭遊吉「御神酒徳利」 ※出演順
「掛け取り」は借金が払えない夫婦が集金に来た者の好きなもので言い訳をする一席。桂文治の口演は落語好きの旦那に落語家の物真似をするといったオリジナルの演出もあり、会場をおおいにわかせました。その一方で伝統的な演出も守り、芝居の真似をする場面ではお囃子も入れて明るく演じました。この日のお囃子さんは新人の足立奈保さん。音締めもよく、タイミングも的確でした。前座さんの太鼓も健闘していましたが、口演を終えた文治師匠は「間(ま)を少し取ってトントンと打った方がよいよ」とアドバイスをしていました。このようにして落語を支える技術も伝承されていくのですね。
先月はこの会以外でも、柳家さん喬、古今亭志ん輔、柳亭市馬の各師がこの演目を演じました。さん喬師匠は芝居の場面を中心に、志ん輔師匠は三河万歳まで演じる「掛け取り万歳」として、市馬師匠は随所で唄声を聴かせて魅了いたしました。演じ手の個性が光る演目です。

●2018年1月6日(土)  第百八十四回 歌う落語特集
「電話の遊び」三遊亭遊雀 「代り目」三笑亭夢太朗 《仲入り》「二番煎じ」春雨や雷蔵 「紙屑屋」三遊亭好楽 ※出演順
落語に出てくる道楽者といえば若旦那であり、カタブツの大旦那に勘当されるというのがお定まりです。しかし、この日、三遊亭遊雀が演じた「電話の遊び」は芸者遊びばかりしている大旦那が若旦那に諭され、電話で芸者の唄を聴いて我慢をするという内容です。大旦那は電話室で酒を飲みながら唄を楽しみます。
東大落語会編「落語事典」には「電話の散財」の名で載っています。明治後半に作られた噺で「現在では電話室を備えた家など見られなくなり、混線して話中ということもなくなったので、ほとんどやり手がない」と記されています。しかし遊雀師匠の軽妙な話術は噺の古さを感じさせないものでした。芸者の唄声はお囃子の稲葉千秋師匠が弾き語りで演じ、「春雨」は色気たっぷりにしっとりと、「せつほんかいな」は陽気に唄って楽しませました。優れた演出で演じれば、古臭いと思われた落語も見事に生命を取り戻すことを実証した口演です。

●2018年2月03日(土) 第百八十五回 三味線入りの芝居噺をトリネタで
蜃気楼龍玉「もぐら泥」三遊亭とん馬「稽古屋」《お仲入り》柳家喬之助「徳ちゃん」雷門助六「七段目」 ※出演順
唄や踊りの稽古風景が出てくる「稽古屋」、吉原が舞台の「徳ちゃん」、芝居噺の「七段目」の三席に三味線の演奏が入りました。「徳ちゃん」では吉原のにぎやかさを表す曲「すががき」が入って陽気な雰囲気が漂い、「七段目」では芝居を見ているような臨場感がありました。いずれもお囃子の松本優子師匠の演奏です。
優子師匠は落語芸術協会のお囃子さんですが、お囃子さんとしての活動は三月で終了されます。四月からは桂小文治門下となって一年間の前座修行。来年四月から音曲師として高座に上がる予定です。名前は桂小すみ。「すみ」は三味線漫談の玉川スミ師匠の名を頂いているとうかがいました。力強い演奏で評価が高い優子師匠ですから、音曲師としての活躍も期待できます。高座デビューが待ち遠しいですね。

●2018年3月3日(土)  第百八十六回 春の名作特集
「隣の桜」(鼻ねじ)春風亭傳枝「鼓ヶ滝」三遊亭吉窓《お仲入り》「雛鍔」古今亭菊太楼「幾代餅」柳亭楽輔 ※出演順
隣家に飛び出した桜の枝を切られてしまった隣人トラブルを描く「隣の桜」は「鼻ねじ」という題名でも知られています。たわいない大人のいさかいを春風亭傳枝はユーモラスに演じました。
三遊亭吉窓の「鼓ヶ滝」は歌人として高名な西行法師が自慢の作品を和歌三神にすっかり手直しされてしまう様子が痛快に描かれていました。マクラもたっぷり。まさに熱演です。
古今亭菊太楼の「雛鍔」は「公家の子も田舎に置けば田舎者、人は氏より育ちなりけり」と前置きをして口演。我が子が品よく育つようにという植木屋職人の思いに実感がありました。
柳亭楽輔は「幾代餅」の冒頭で「夏やせと答えてあとは涙かな」と詠んだのち、最上級の遊女に恋心をいだく搗米屋職人の姿を明るく軽妙に描いて、客席をわかせました。
 

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